身だしなみとしてファンデーションを使っている人は多いと思います。
綺麗な肌に見せてくれるファンデーションですが、『肌の視点から見た』美容の場合、ファンデーションは良いのでしょうか?
それとも悪いのでしょうか?
今回は上記の内容について書いていきますね。
肌にとってファンデーションは良いの?悪いの?
ファンデーションは肌に悪いというイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。
それはある誤解のせいかもしれません。
その誤解とは『ファンデーションが皮膚呼吸を妨げる』というものです。
ファンデーションの粉が皮膚を塞ぎ、それによって皮膚呼吸が妨げられる・・・というのは誤解なんです。
そもそも皮膚呼吸というのはごく僅かで、特に意義のないものなんです。
というのも、人間が必要とする酸素は肺呼吸でまかなわれているからです。
皮膚は空気に触れているので、わずかですが呼吸していることが知られています。
しかしそれを妨げても肺から取り込んだ酸素を、血液が皮膚や全身に供給しているので問題はありません。
例えばお風呂に入ったら水に浸かるので皮膚呼吸は妨げられますが、長風呂したからといって酸欠にはなりませんよね。
また『そもそも人間の皮膚からは呼吸のための酸素を取り込むことはない』ともいわれています。
つまり、たとえファンデーションが皮膚呼吸を妨げていたとしても、特に影響を及ぼさないレベルなのです。
肌の美容を考えるならオススメはパウダーファンデーション
皮膚呼吸を妨げることがないので、その点では安心のファンデーション。
しかし別の問題で肌にダメージを与える場合があります。
リキッドやパウダータイプなど、水分を含むファンデーションはつけた時にしっとり感じられます。
しかし実は長い目で見るとパウダーよりも肌を乾燥させるんです。
これはちょっと意外ですよね。
タルクという細かい粘土のような粒子に酸化鉄などの粉を混ぜて、油分などを加えたものがパウダーファンデーションです。
更にパウダーファンデーションの成分に、水や油を増して液状にしたものがリキッドやクリームタイプになります。
液体の中に粉体を分散させるので、界面活性剤で乳化させる必要があります。
この界面活性剤が肌への負担を大きくする原因なのです。
また最近は汗や皮脂に強い崩れにくいものが好まれる傾向があります。
そのためシリコンオイルを配合するものが多いんです。
しかしこれは皮膚に密着する力が強いので落とす時の肌への負担が大きくなります。
これらの点から、肌のことを考えるのであればオススメはパウダータイプのファンデーションです。
どうしても粉っぽくて綺麗につかないという場合は、
・油分が多めのしっとりタイプのパウダーファンデーション
・固形の練り状のファンデーション
などを選びましょう。
『液状』ではなく『固形』であるということが肌に負担をかけないためのポイントです。
更に、パウダーファンデーションを毎日使った方が紫外線対策になるといわれています。
これまでリキッドタイプやクリームタイプを使っていた人は、これを機に見直してみるのもいいかもしれませんね。