うっかりニキビを潰した経験のある人は多いでしょう。
そんなニキビを潰した際に白い膿のようなものが出てくる事があります。
果たしてあれは本当に膿なのでしょうか?
今回はニキビを潰すと出てくる物体について書いていきますね。
ニキビを潰すと出てくる物体は膿?
ニキビを潰すと白いドロッとしたものが出てくる事があります。
白ではなくやや黄色がかっている場合もありますが、あの物体の正体は何なのでしょうか?
あの物体にはどのような成分が含まれているのかというと、
- 皮脂
- 白血球
- アクネ菌などの雑菌
- 周囲の皮膚組織
です。
あの白い膿の正体はニキビの芯となる皮脂と白血球、そしてアクネ菌の残骸なのです。
何故これらの成分が含まれているのかというと、ニキビは毛穴に皮脂が詰まるところから始まります。
皮脂が詰まった毛穴ではアクネ菌が増殖して炎症を起こします。
アクネ菌が増殖すると免疫機能により白血球がニキビに集まってアクネ菌と闘います。
また、炎症が起こると周囲の皮膚組織にダメージを与えます。
するとニキビ周囲の組織が崩壊するので膿に混ざる事もあります。
ニキビを潰して出てくるその他の物体について
ニキビを潰して出てくるのは膿だけではありません。
では膿以外の物体についても見ていきましょう。
《白い塊》
白い塊は白ニキビを潰した時に出てくる事が多いですが、その正体は皮脂です。
白ニキビは毛穴に皮脂が詰まることでできます。
なので白ニキビを潰すとその皮脂が出てくるんです。
黄ニキビも炎症が起きて膿が溜まっているものの、膿の中にはニキビの原因となる皮脂が溜まっています。
この場合もニキビを潰した後に出てくる白い塊の正体は皮脂です。
《血液》
通常、ニキビに血が溜まる事はありません。
にもかかわらずニキビを潰すと血が出る場合があります。
その理由は潰した時に皮膚の毛細血管を傷つけてしまうためです。
血が出てしまう場合は『やりすぎた』もしくは『本来は潰すべきではなかったニキビ』というケースが多いです。
《透明な液体》
ニキビを潰した後に出てくる透明、またはやや黄色がかった透明な液体は『滲出液』と呼ばれるものです。
滲出液には細胞の成長や再生を促す『傷を治す成分』が含まれています。
つまり滲出液は、皮膚が自然治癒するために重要な役割を果たしてくれる成分という事です。
炎症が起こっているニキビを潰してしまった時に滲出液が出てくると思うのですが、これは自然な事ですし良い事なのです。
ニキビは無理に潰さない方がいい場合もあります。
不安なら皮膚科などで治療を受けるようにしてくださいね。