ニキビに悩んで皮膚科に行くと飲み薬を処方される事があります。
今回は飲み薬についてと、飲む事で悪化したり副作用などがあるのかについて書いていきますね。
ニキビで処方される飲み薬とは?
ニキビで皮膚科に行って処方される事が多いのは抗生物質です。
抗生物質といわれて真っ先に頭に浮かびやすいのは、風邪の時にも処方されるという事。
ただしニキビと風邪では殺菌する相手が違います。
風邪ではその原因の病原菌を殺菌しますが、ニキビの場合はアクネ菌となります。
ニキビにおける抗生物質は、原因の一つでもあるアクネ菌を殺菌し、増殖するのを阻止してくれるというわけなんですね。
飲んで悪化したり副作用などはないのか?
抗生物質の効果は確かにすごく、飲むと一時的にニキビが改善されます。
しかしそれは炎症を起こしているニキビだけです。
そして仮に効果が出たとしても、それはあくまでも『一時的』であって、根本的な解決にはならないのです。
抗生物質自体にニキビを良くする効果はなく、原因であるアクネ菌の増殖を抑え、退治してくれる効果があるだけなんです。
「それなら飲み続ければいいんじゃ?」って思うかもしれません。
ところが抗生物質は長期間使用し続けると耐性菌が発生します。
これは抗生物質を飲んでも効かなくなる菌なのです。
個人差はありますが、耐性菌は絶対に発生しますし、抗生物質を呑み続けるのは体にもよくありません。
更に抗生物質は体内の善玉菌も同時に殺菌してしまいます。
善玉菌がいなくなると体のバリア機能がくずれてしまいます。
また、長期間服用し続けた後にいきなり抗生物質の服用を止めるとニキビが爆発的に増加する『リバウンド(フレア)』という現象が起きます。
このように、抗生物質は一時的にニキビを減らす事ができますが、その分リスクも多いのです。