ニキビを治す方法として、ワセリンを塗るというものがあります。
ワセリンでニキビを治すことは可能なのでしょうか?
また、ワセリンを塗ったことにより、悪化する可能性はないのでしょうか?
今回はこの2点について書いていきますね。
ワセリンでニキビは治せる?
実はワセリンにはニキビに有効とされる成分は入っていません。
それにも関わらず、ニキビが治ったという報告は数多くあります。
その理由はいくつか考えられます。
①毛穴汚れと乾燥がなくなったため
思春期を過ぎて皮脂の分泌量が減ってからできる、いわゆる『大人ニキビ』は、過剰に分泌された皮脂が直接的な原因じゃありません。
肌の乾燥やメイク汚れなどが原因で毛穴が塞がって、詰まった皮脂にアクネ菌が増殖して起こります。
ワセリンは油なので毛穴の汚れを取りやすくしたり、肌の乾燥を防ぐ働きがあります。
それにより改善しているものと思われます。
②ターンオーバーが整った
大人ニキビは肌のバリア機能の低下からターンオーバーが不規則になったり、ホルモンバランスの乱れによって男性ホルモンが増え、皮脂腺が刺激されるのが原因の場合があります。
ワセリンには肌を保護してバリア機能を正常化させる働きがあります。
この働きにより肌のターンオーバーがスムーズに行われ、ニキビができなくなるようです。
ワセリンでニキビは悪化しない?
皮脂に限らず、油分はニキビを悪化させる原因となります。
特にワセリンは皮膚の保護作用が高いため、長時間塗ったままにしておくのはやめた方がいいです。
ワセリンが毛穴を塞いでしまうためです。
「敏感肌で他に肌に合う保湿剤がない」といった理由から、ニキビができている時にワセリンを塗る場合は以下の点に注意してください。
①寝る前に塗って朝には落とす
ワセリンは埃や汚れを吸着しやすい性質があります。
日中の使用は控え、夜寝る前に薄く伸ばして塗りましょう。
寝る前に塗ったワセリンは、翌朝よく泡立てた洗顔料でしっかりと落としてくださいね。
②炎症ニキビは避けて塗る
アクネ菌は酸素を嫌って油を好むという性質を持っています。
炎症を起こしている赤ニキビはアクネ菌が増殖した状態です。
そこにワセリンを塗るという事は、アクネ菌には好環境となるのでニキビはますます悪化してしまいます。
肌の状態を見つつ、ニキビを悪化させない塗り方をすることが大事です。